農業体験ツアー(グリーンツーリズム)

最近になって農業体験ができるツアーが企画されることが多くなってきました。一般的にグリーンツーリズムと呼ばれるものですが、主に田植えや稲刈りといった稲作の体験をできるものが多いようです。

農業体験ツアー(つづき)

中には、田植機で使う稲の苗のマットを育てるため、水稲の育苗箱に種籾を蒔く作業や、稲刈り後、天日乾燥した稲から穂を外す脱穀の作業を体験できるようなグリーンツーリズムも企画されることがあります。

日本人は元来、米を主食としてきましたが、現在では米が余り、減反といって田んぼを畑に変えて代替作物を作るようにさえなってきています。それほど、日本人の米離れが進んでいる現代ですが、同時に、食品の産地偽装や農薬混入など、食の安全ということも話題になっています。

そういった流れが、自分の食べるものくらいは自分で育てたい、自分で収穫した食べ物を食べてみたいという農業体験へのモチベーションへとつながっているのかもしれません。

実際にこういった農業体験を行うことで、米や野菜を栽培し収穫する楽しみを知る他にも、農家の人たちがどれだけの苦労をして作物を作っているのかといったことを知ることができます。

ですからグリーンツーリズムは、一人だけとか、友達同士でというのでもよいのですが、できれば家族ぐるみで参加するのがベストです。家族全員が食の大切さを学び、家庭でも毎日の食事ができるありがたさを共有できるようにしておけば、とても有意義な農業体験になることは間違いないでしょう。

農業体験

田植えの農業体験

農業体験にもいろいろありますが、なかなか気持ちよいのが田植え体験です。

現在では、農業は機械化が進んでおり、実際に手で田植えをするということはほとんどなくなっています。せいぜい、田植機の入らない小さな田んぼや、田植機で苗を植えることのできない田んぼの隅のほうを植える程度です。

しかし、農業体験では手で植える田植えが大変人気があります。これは、実際に田植えのために田んぼに入ったことがある人でないと分からないかも知れませんが、なんとも言葉では言い表せない楽しさと充実感があるのは確かです。

まず、裸足で田んぼに入ったときの、今までに味わったことのない足の裏の感触に、声を上げずにいられる人は少ないと思います。10人中9人以上が、田んぼに入った瞬間に「おおぅ・・・?!」といった、声にならない声をあげ、顔は間違いなくほころんでいます。

また、その後の足の動かしづらさ、また苗を植え始めたときのぎこちなさ、次第に作業に慣れてきて隣の人と歩調を合わせて田植えをしていく心地よさ、腰が痛くなって腰をそらしたときの気分、一心不乱に苗を植えてふと顔を上げると自分の植えた苗がそろって水面に顔をのぞかせている様子、泥がはねて汚れた顔の友達や足を取られて田んぼの中でこけてしまう子ども、作業が一段落ついて休憩するときにいただくおにぎりやお茶の味などなど・・・

そういった全ての要素が、多くの人にとっては非日常で、しかも今までに味わったことのない充実感を感じられるというのが田植え体験の人気の秘密と言えるのではないでしょうか。

田んぼ

農業体験の注意点

都会に住んでいる人の中には、野菜が実際にどのように育つのか知らない人も多いです。ジャガイモが土の中にできることを知らない、リンゴやミカンが木になっていることを知らない、といった話も聞きます。

そういった都会の人の中にも、農作物を自分の手で育てる喜びを味わってみたい、ということで、田舎での農業体験に参加する人が増えてきているようです。

それも、芋掘りや稲刈り、ブドウ狩りといった、観光気分で参加できる農業体験ではなく、半年から一年といった長期間に渡る農業体験プログラムに意外と人気が集まったりしています。

しかし、そういった農業体験プログラムには若干の注意が必要なものもあるようです。というのも、農業体験と称して、農家の嫁を確保するという悪質な募集が行われている自治体が少なからずあるそうです。

とくに産業もない田舎のほうでは、専業農家でも兼業農家でも、農家というだけで嫁が来てくれないという問題に直面しているところは少なくありません。一時期、自治体が主催して行うお見合いパーティー、カップリングパーティーというのが話題になりましたが、そんな努力をしても、実際にお嫁に来てくれる人は少ないのが実情のようです。

そこで、長期間の農業体験プログラムと称して、実際には独身女性を独身男性の家にホームステイさせ、同居生活の中でなんとか結婚まで漕ぎつけられないか、と画策する自治体が出てきているようです。

独身女性を対象にした農業体験プログラムに参加する場合には、実態としてこのようなものでないかどうかをよくよく調べておく必要があるでしょう。


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